お金の整理を進めるにあたり、自身の葬儀をどう考えるかで、そのために残す費用は変わってきます。
そもそも、葬儀でいくらくらいかかるの?
自分の好きな物に囲まれて送って欲しいけど・・・どうすればいい?
そんな疑問に答えます。
葬儀費用の現状
日本における葬儀費用は、葬儀の形式やサービス内容によって大きく異なります。少し古いですが2022年のデータによると、葬儀全体の平均費用は約161.9万円です。2023年にはさらに縮小して平均費用は118.5万円です。
最も一般的な葬儀形式である「家族葬」の平均費用は約110万円、より簡素な「直葬」は約36万円、一般的な「一般葬」は約191万円とされています。
最近の葬儀トレンド
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家族葬の普及:
- 少人数で行う家族葬が増えており、より親しい人だけで故人を送るスタイルが主流になっています。
- これにより、葬儀の費用も抑えられます。
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オンライン葬儀の登場:
- 新型コロナウイルスの影響で、オンラインでの葬儀参列が可能になりました。
- これにより、遠方の人も参列でき、費用も抑えることができます。
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個性的な葬儀:
- 故人の趣味や人生を反映した個性的な葬儀が行われることが増えています。
- 例えば、故人が好きだった音楽を演奏する、特定のテーマで飾りつけるなど、カスタマイズされた葬儀が選ばれるようになっています。
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エコ葬の選択:
- 環境への配慮から、エコ葬や自然葬が注目されています。
- これには、生分解性の材料を使用したり、自然に還る方法を選ぶなどがあります。
オンライン葬儀の普及状況
オンライン葬儀の普及は、新型コロナウイルスの影響で加速しましたが、コロナが収束してもその需要は一定程度残っています。ただし、完全にリモートで行われるオンライン葬儀の割合は、緊急事態宣言期間中のピーク時に比べると減少している傾向にあります。しかし、多くの葬儀社は引き続きハイブリッド型のサービスを提供しており、遠方にいる親族がオンラインで参列できるオプションを残しています。このようなハイブリッド型の葬儀は、参列者の利便性を考慮したもので、今後も一定の需要が見込まれます
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エコ葬の特徴
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自然素材の使用:
- エコ葬では、化学物質や人工的な素材の使用を抑え、木製の棺やバンブー、ウィローなどの自然に還る素材を使用します。
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自然環境への影響の軽減:
- 従来の葬儀よりも環境負荷を減らし、自然との調和を図ることを目指します。
エコ葬の方法
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樹木葬・海洋散骨:
- 故人の遺骨を特定の樹木の下に埋葬し、その樹木が墓標となります。自然の一部として故人を偲ぶことができます。
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フリーズドライ葬(プロメッション):
- 遺体を液体窒素で急速冷凍後、振動を加えて粉砕し、粉末状にした遺骨を土中で分解しやすい容器に入れて埋葬します。これにより自然への還元を促進します。
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キノコ死装束:
- 遺体に特殊なキノコの胞子が含まれた服を着せ、遺体を自然のサイクルに還すことを目的とした方法です。キノコが遺体を分解し、自然に還ります。火葬ではなく土葬が前提です。埋葬します。これにより自然への還元を促進します。
エコ葬の利点
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環境への影響が少ない:
- エコ葬は環境への負荷を最小限に抑えるため、地球温暖化や生態系への影響を減らすことができます。
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個性的で意義深い:
- 故人の価値観や生前の願いに合わせた葬儀が可能です。
個性的な葬儀の例
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ホビーをテーマにした葬儀:
- 故人が生前熱心に取り組んでいた趣味(例:ガーデニング、写真、音楽など)を葬儀のテーマにします。例えば、音楽家の場合、葬儀で故人の演奏した音楽を流す、生演奏を行うなどが考えられます。
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自然愛好家のためのアウトドア葬儀:
- 山や海など、故人が愛した自然の中で葬儀を行います。アウトドアでのセレモニーは設営や許可に特別な配慮が必要であり、これが費用を増加させる要因となります。
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ペットと一緒に埋葬:
- ペットと一緒に過ごした時間を大切にするため、ペットと共に埋葬する葬儀もあります。ペット専用の墓地やセレモニーを利用するため、追加の費用がかかる場合があります。
費用について
個性的な葬儀の費用は、その内容によって大きく異なります。
一般的な葬儀と比較して、特別な場所でのセレモニーや特定のテーマに沿った装飾、カスタムされたサービスを求めると費用は高くなる傾向にあります。
しかし、事前にしっかりと計画を立て、葬儀社との相談を通じて予算内での選択を心掛けることが大切です。
まとめ
葬儀の形式や内容が多様化する中で、それぞれの家族が故人に合った方法を選べるようになっています。
葬儀費用も、必要に応じて適切なプランを選び、その費用を知ることでお金を遺し整理することになります。
個性的な葬儀を望む場合は、生前に葬儀業者と打合せをしておくことが必要です。
未来の葬儀は、より個人的で、より意味のあるものになるでしょう。
葬儀の方法も多様化の時代。
自身の考えを生前に家族や葬儀業者と話し合い、決めておくことが重要です。
費用も把握し、葬儀費用は残せるように計画しましょう。